こんにちは。
いよいよ、平成28年度の予算などが確定、実施されようとしていますね。
相変わらず、私の予算はピーピーの自転車操業ですが(ToT)
さて、昨日Bizスクエアよっかいちの会議室で開催された、三重県の産業振興施策説明会に参加してきました。
私は中小企業診断士の勉強の過程で、国の中小企業支援施策については学んできました。
しかし、実際にその支援施策を運用している現場については何も知りません。
そこで、現場の臨場感を体験するということと、この業界に自分を浸透させるということを目的として参加してきました。
当日の講師の方は、三重県の雇用経済部 中小企業・サービス事業振興課の課長で、
実際に施策を立案・運用されている方です。
そのため、非常に中小企業支援などの現場臨場感やリアルタイム性のあるお話が聞けました。
本当は質問などもしたかったのですが、まだまだ引っ込み思案の悪い癖が残っていて、することができなかったのが悔やまれます。
今年の三重県の産業振興施策の方向性で、従来と大きく違うのが、
「サービス産業の振興に力を入れる」
とのことでした。
もともと三重県は製造業の出荷額がおおきく、ものづくりの県としての位置づけだったようです。
しかし、従業員一人あたりの付加価値額は全国的にも低く、あまり儲かるような産業構造では無いようです。
しかも、製造業は世界の経済動向に大きく影響を受ける業界で、リーマンショック時の経済の落ち込みは全国トップレベルだったようです。
そうした背景から、これまで力を入れてこなかったサービス産業に力を入れようとなったようです。
サービス産業振興の戦略としては、大きく次の3つの柱があるようです。
- 三重県観光の持続的な発展
- 「食」の産業振興
- ICT・ビッグデータ等の利活用の促進
これらをサービス産業振興戦略の柱に据えた理由としては、
- 伊勢志摩サミットを契機として、三重県の観光資源に注目が集まりつつある。
- 三重県が持つ「食」へのポテンシャルが高く、これらをより活用したい。
- 県内でのICTの普及度合いは低く、改善の余地が大きい。
といったところでしょうか。
それらの目的に沿った具体的な施策についての説明はなかったと思います。
しかし、これまでにもきめ細かな支援をされてきたようです。
例えば、伊勢志摩サミットのために、官公庁の職員が現地宿泊施設に多く泊まるわけですが、官公庁の支払いサイトは3ヶ月後とかなり長期間になります。
もともと宿泊業は現金商売なので、入金が遅れると資金がショートする懸念がありました。
そこで、無利子で短期の融資制度を臨時で設けて対応されたそうです。
このような、現実に即した支援を県がされているという話を聞いて、少し安心しました。
なぜなら、官公庁の施策は、よくお役所仕事と揶揄されて、まともに機能していないという話のほうが報道されたりするからです。
ですが、今回実際に現場で運用をされている方の話はまた違っていたため、安心しました。
さて、今回の話のなかで、とても興味が湧いたのが、
「航空宇宙産業の振興」にも力を入れるということです。
三重県は自動車業界には強いと感じていましたが、航空宇宙産業とはかなり無縁だと感じています。
事実、三重県には満足な機体を飛ばす滑走路もありません。
大手重工業メーカーはすでに愛知県や岐阜県に開発・製造拠点をもっているので、いまさら三重県でなぜ?と思ってしまいました。
ですが、すでに航空宇宙産業の三重県への誘致は具体的に固まっているようです。
この説明会の場では、具体的な企業名や誘致内容についてのお話がありました。
しかし、あまりにビッグネームだし、構想規模が大きかったので、ここで出すのにためらわれるので、ここでは具体的な話はしません。
ただ、これは私にとっては機会になるのではないかと考えています。
なぜなら、航空宇宙産業の開発現場にすくなくとも8年は在籍していたという実績はありますし、航空宇宙産業で働く人材の育成がかならず必要になるからです。
ポリテクなどで、CATIAなどの研修はすでに行われているようですが、多分それだけでは足りなくなるでしょう。
そうした時に、私がお役に立てることはいくらかあると考えています。
今回、説明会に参加させていただいたおかげで、
なにか今後の展望がぼんやりと見えてきた気がします。
これまで、机上や紙面のみの世界が、ぐっと身近なものに感じられるようになりました。
説明会に参加させていただき、本当にありがとうございました。
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