ドラマ「LEADERS」に感動

こんばんは。

昨日までは春の陽気でしたが、今日は雨が降り寒の戻りとなりましたね。

また、明日からも冷え込むようですので、ご自愛ください。

すぐにまた春の暖かさが戻るでしょう。


さて、そんな中で私は佐藤浩市さん主演のドラマ「LEADERS」を観てました。

ご存知の方も多い方思いますが、このお話はトヨタ自動車の創業者・豊田喜一郎氏が国産自動車の開発・普及を夢見て、それを実現させていくお話です。

作中では「豊田」ではなく「愛知」などといった感じで、色々な名称が変えられていますが、基本的にはすべて史実に基づいたお話です。

もうこのドラマを観ていると、今のトヨタ自動車の繁栄ぶりが嘘のように感じられます。

まさに万難しかない状態です。


社内での反発に遭いながらも、なんとかエンジン開発・車体開発に成功して、量産工場も作ったのに、今度は戦争で製造が困難になる。

無理やりトラックの量産、販売体制を作って軍からの自動車製造認可が下りても、今度は戦争の敗戦によってGHQから取り潰されそうになる。

自動車産業の国内連盟を作って、GHQからの取り潰しを逃れても、今度は日銀による金融引き締めで経営悪化、倒産寸前まで追い込まれる。

銀行の救済融資を取り付けて、倒産の危機を回避しても、今度は日銀管理下のもと人員整理による経営再建策を迫られ、社内内部分裂に追い込まれる。

とうとう、人員整理を断行し豊田喜一郎氏(作中では愛知佐一郎)は社長を引責辞任する。

それからしばらくしてお亡くなりになる。


普通だったら、一番最初で挫折するでしょう。

というよりも、自動車を開発しようとも思わないかもしれない。

当時の日本の技術レベルだとまさに夢物語だったのでしょうね。

「100人中99人が気が狂ったと言う」と言うくらい狂気の沙汰のことだったのですね。

しかし、iPhoneでおなじみのアップル社でも、スティーブ・ジョブズはキチガイ扱いだったようですし、他のイノベーションを行ってきた企業家は大なり小なりこんな感じだったようですね。

彼らに共通していたのは、そんな他人の出来ない言い分は気にもならないくらい、大きな志を持っていたということでしょう。

そして、必ずできると信じ続けたことでしょう。


作中から非常に学んだのが、序盤に出てくる豊田佐吉(作中では愛知佐助)の掛け軸

「百忍千鍛事遂全」

(百の苦難を耐え忍び、千の訓練で鍛えれば、目標を達成することができる)

という言葉ですね。

人間が成長するには正にこれしか無いと思います。

作中での愛知佐一郎は常に苦難を浴び続け、それでも前に進むために自らを突き動かして乗り越えていきます。

人の人生も、実際のところゴールは無いのでしょう。

それでも前に進み続ける。

乗り越えても乗り越えても次の苦難が待ち受けている。

それでも進み続けることで、人は成長し、次の世代へと受け継ぐことができるのでしょう。

私はこれまで逃げ続けていました。

一見するとどうしようもなかったと思えることもありましたが、それでも何か乗り越えるための事が出来たのかもしれないと思います。

そして、逃げても結局はまた同じ壁が現れます。

逃げても結局は辛くなるだけだと、これまでの経験や人の歴史から学びました。

どうせ苦難に合うのなら、立ち向かい乗り越えて次の苦難に向かいたいものです。

0コメント

  • 1000 / 1000